症状③助詞「が」「で」「の」「を」などを強調する
非常に多い話しグセです。我が国の国会中継や政治家のスピーチ(ほんの一部を除く)他ビジネスパーソンにも大変多い話しグセの一つです。
<なぜ直す必要があるのか>
- 押しつけがましい
- 本当に強調すべき部分が伝わらなくなる
<要因>
- いつの間にか習得した話しグセ
- 相手を説得したい
- 話の内容を強調したい(が、強調方法を間違えている)
- 性格からくる話しかた(傲慢/強引/上から目線) など
<お薬>
はじめに、4は直せません。そう思われたくないのであれば、まずは自覚して改善への一歩を進めましょう。
- 自分が助詞強調していることを、音声を聴きながら自覚してもらう ※1
- 分析する(1から4のどれか?/多分、2.や3.が多い)
- 顧客との会話の中で、助詞ではなく本来どこを強調すべきか考えなおして、ロールプレイング等で話し方の修正をしていく
コールセンターのオペレーターに圧倒的に多いのが「相手を説得したい」「私はきちんと理解していると伝えたい」という願望から来るものです。説得したい、というのは言い過ぎかもしれませんが、”まだ私が話しています””お客さまのお話を理解しています”などの意思表示をするために助詞を強調しているケースが多くあります。話がまだ終わっていません、という意味で助詞を強調する方もいらっしゃるようです。
しかしこれは歓迎すべき話し方ではありません。原因の4.にあるようにとても強引、傲慢な印象を持たれます。
男性に多い話しグセです。女性の場合はこれに語尾伸びがプラスされるので、かなり深刻な問題です。「○○が?○○で?○○でございますねぇ」などという説明を好んで聞きたい顧客がいるのでしょうか。非対面は音声しかないので、顧客をオペレーターの話し方(非言語コミュニケーション)だけで不快にさせるのはやめましょう。
※1について
意外にQA担当者やSVなどがこの点を理解していなかったりします。また、上述したように語尾伸ばしとセットになっている可能性もあり、少々分かりにくい話癖かもしれません。慎重に分析するようにしましょう。
…さて次回はそろそろ、非言語コミュニケーションではなく、話の内容、論理構成について処方箋を出していきます。話しグセだけに言及して、古くさいなぁと思われるのもイヤです。
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